雑記のるつぼ

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読めば読むほど馬鹿になる? 『読書について』 感想

読書について 他二篇 (岩波文庫)

ドイツの哲学者ショウペンハウエルの著作『意思と表象としての世界』からの3編

恥ずかしながら岩波文庫を読むのはこれが初めてである。文字は小さいし、一見さんお断りな雰囲気があったためだ

思索

自ら考えることの大切さを説いている

いくら読書や経験を積んでも大した利にはならず、自らの心のうちから湧き出るもので考えなくてはならない

ということらしい。私は読書をたくさんしてきたが、読んだ本について深く考えたり、自ら考えることはあまりなかった。そのせいか、読書量は人一倍あるはずなのに、あまりパッとしない人間に育ってしまった

読んだ本について考察することが大切だと、もっと早く気づいていればよかった。

学者とは書物を読破した人、思想家、天才とは人類の蒙をひらき、その前進を促す者で、世界という書物を直接読破した人のことである。

私は学者にはなれそうだが、思想家には絶対なれないだろう

著作と文体

著作家には二種類あって、事柄のために書くものと、書くために書くものがいる。後者は、お金のために本を書き売るので、文学の質を落とすものだ

すべてがそうだとは言わないが、今の日本のラノベ作家がそれに当たるだろう。杉井光森博嗣は「お金のために本を書いている」と明言している作家の例である

大した文章力もないが、アイディア一発で売れるラノベは間違いなく文学の質を落としている。私はそれでも、面白ければラノベでも何でも読むのだが

読書について

最初に思ったことは、表題作なのに分量が少ない。20ページほどである

本を読む我々は、他人の考えた過程を反復的にたどるにすぎない。

本ばっかり読んでいると、自分の意見がなんで、本で得た意見はどれか曖昧になってくる

ちょっと怖いですよ。たまには本を読むのをやめて、「情報断食」をするべきかもしれない